私たちの想い|こども芸術大学認定こども園

私たちの想い

Our thoughts

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こども芸術大学は、東北芸術工科大学が運営する認定こども園です。
アートやデザインを制作や鑑賞ということだけに限らず、「心が豊かになる」「人と人とがつながる」「自然と調和する」という力をもつものと考え、感性豊かな乳幼児期の育ちを支える園として歩みがスタートしました。今日の社会ではこれまでと同じ価値観では通用せず、急速な社会の変遷に合わせて変化・再考する力が求められています。
このような社会状況の中だからこそ、乳幼児期に人間形成の土台をしっかりと築くことが、これまで以上に重要になります。こども芸術大学認定こども園では、あそびを思う存分楽しみ、しなやかな「心」、生きる喜びの源となる「感性」「表現」を大切に育んでいます。

教育目標

心動かされる経験を重ね、感じる・感じ合う・つながり合う心をもち、自信をもって自分を表現する

日々の暮らしの中には、心を動かされる経験がたくさんあります。その出会いから、様々な感情を味わい、「感じる心」を育て、自分の気持ちと周囲の状況や関係を意識することを促しながら、「感じ合う心」へとつなげます。自分の気持ちを大事にすることと同時に相手の気持ちを想像し、生きていることや生かされていることへの感謝の気持ちが「つながり合う心」に結びつくよう、導いています。感じたこと、考えたことを対話を通し、相手へ伝え、自信をもって自分を表現する子どもを育てています。

子どもへ向き合う大人の姿勢

感じる心を育てるために
〇大人が共感しながら子どもたちの感情が揺さぶられる体験を繰り返すことで、感性や想像力を育てます
〇子どもの人格や存在そのものを大切に関わり、安心感や自己存在感を高めます
〇子どもが自ら育つ力を尊重し、自尊心を育みます

感じ合う心を育てるために
〇遊びや生活のなかで、「やってみたらできた、楽しい」という体験を重ね、自信や喜びを育てます
〇相手の気持ちを想像し、自分の気持ちとの折り合いをつけることを大事にし、協調性を育てます
〇さまざまな活動を通して、他者と関わる喜びや仲間意識を育てます

つながり合う心を育てるために
〇周囲との関係性を保ちながら社会のルールを知り、秩序を持って生活することを促します
〇今、自分のいる状況に気づき、自ら行動を起こそうとすることを支援します

子どもへ向き合う大人の姿勢|こども芸術大学認定こども園

園の特徴

園の特徴|こども芸術大学認定こ園の特徴ども園
 

アート&デザイン

東北芸術工科大学が捉えるアートは「平和の希求」、デザインは「課題解決」です。『みんながしあわせになること』そして『よりよくなろうとすること』と捉え、自分と誰かをつなげて考えられるようになるためのものとしてアートとデザインを捉えています。こども芸術大学の子どもたちは作品(もの)にはつくり手がいて、想いが込められていることを知っています。作品に込められたつくり手の想い・願いに思い巡らせる経験を重ねる中で、子どもたち自身も表現する喜びを知り、アートやデザインの可能性を広げています。

好奇心がひとかけらあればいい

毎年のように出かけている、プロダクトデザイン学科の「100カラー」という展示。たくさんの色と出会うことができる、この展示は子どもたちにとって大きな刺激となります。「どうやってあんなにたくさんの色ができたんだろう・・・」と不思議に思う気持ちが「自分たちもやってみたい!」という気持ちにつながり、園に戻ると早速色づくり。色の種類や色の組み合わせ方を知ったり、たくさんの色を混ぜれば混ぜるほど、色が濁っていくことを知ります。イメージ通りに色ができることもあれば、偶然に出来上がる色もあり、経験を通して、混色の面白さを知っていきます。この、実験のような色遊びが楽しくて、何日も何日も繰り返すことも。「この色、どうやって作ったの?」「これ、いい色だね!」一人の気づきが周囲へと広がります。

  • 園の特徴:アート&デザイン|好奇心がひとかけらあればいい
  • 園の特徴:アート&デザイン|好奇心がひとかけらあればいい
  • 園の特徴:アート&デザイン|好奇心がひとかけらあればいい
  • 園の特徴:アート&デザイン|好奇心がひとかけらあればいい
 

自然

幼児期において、自然は最も重要なことを教えてくれる存在のひとつです。季節ごとの多彩な事象に出会いながら、自然の中で遊ぶことを重ね、美しさ、不思議さ、さまざまな命と出会っていきます。感性を育みながら、生きる喜び・生かされている命を感じ、しあわせな人生を歩んでいくための礎をつくっていきます。

命あるものとの出会いを深める

四季を通して出かける悠想の丘。時には、カエルやトカゲを追いかけ、カモシカと出会い、冬になると、雪上にウサギやリスの足跡を見つけ、生き物の存在を間近に感じています。
ある秋の日のこと。たくさん落ちているどんぐりを見つけて、子どもたちは、ポケットいっぱいに詰め込んでいました。それを見た職員が、どんぐりはリスの食料だということを伝え、「ここのあるどんぐりをみんながたくさん持って帰ったら、リスさんは何を食べるんだろうね?」と問いかけます。すると、ある男の子がポケットから、どんぐりをひとつ、またひとつと落としていきました。ここには、人間だけが生きているのではないこと、それぞれに命があることを自分なりに感じ取ったのでしょう。それ以降、「どんぐりを拾うときは、リスさんのご飯のぶんを残しておくんだよ」と年下の友だちに教えている姿があります。

  • 園の特徴:自然|命あるものとの出会いを深める
  • 園の特徴:自然|命あるものとの出会いを深める
  • 園の特徴:自然|命あるものとの出会いを深める
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コミュニティ

大学の敷地内にあるという環境だからこそ、この場所では子ども、保護者、保育者だけにとどまらず大学生や教職員など多くの人の存在を感じることができます。子どもも大人も多様な価値観に触れ、思考や表現力の幅を広げていきます。特に人間形成の基礎を培う乳幼児期においては、関わる大人が子どもの行動の背景にある小さな心の動きを理解し、一緒に考え、自分たちで答えを見つけられるように支えます。そして、答えはひとつでないこと、様々な考え方があることを伝え、一緒に探究し続けています。

わかること、わかりあえることの喜び

こども芸術大学には保護者の方に向けた「きづきの時間」を開催しています。様々な分野のお話を聞いたり、ディスカッションしたりする中で子育てや暮らしのヒントを見つけ、視野を広げる時間です。特徴は“大人だけの時間”ということ。『対話から見えてくる子育て』をテーマとした時間では、講師の方からの“問い”に答える形で、自分のことや子どものこと、子育てのことを保護者同士で対話します。自分の思いを言葉にして伝え合う、そうして言葉を交わす中で共感があり、発見があり、話が弾んでいきます。「ほかの人と同じ想いで安心した」「お父さん同士で話ができてよかった」となどいう感想が寄せられました。わかること、わかりあえることは子どもも大人も同じ、人間が本来もつ喜びです。大人にもその喜びを新鮮に感じてほしい、こども芸術大学が掲げるコミュニティにはそんな願いが込められています。

  • 園の特徴:コミュニティ|わかること、わかりあえることの喜び
  • 園の特徴:コミュニティ|わかること、わかりあえることの喜び
  • 園の特徴:コミュニティ|わかること、わかりあえることの喜び
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こども芸術大学認定こども園 沿革・法人案内

こども芸術大学認定こども園 沿革・法人案内

めばえ

こども芸術大学認定こども園は、学校法人東北芸術工科大学が運営する認定こども園です。
法人の「芸術やデザインで平和を希求する」という理念のもとで「社会の未来である子どもを育てたい」という思いを持って、平成17年に開学しました。
周囲の大人も一緒に育つというコンセプトで平成28年まで12年間、子どもの心の育ちを周囲の大人が関わり合いを通して、多くの園児を育ててきました。

おもい

園名の一部でもある「芸術」について、絵画や彫刻の制作や鑑賞ということだけに限らず、「心が豊かになるもの」「人と人がつながるもの」「自然と調和するもの」と私たちは捉えています。
また同じく園名の一部である「大学」については、周囲の大人が子どもの成長を通して気づきながら、互いに成長し合う場でありたいという思いが込められています。
東北芸術工科大学のキャンパスの丘には、創設者である徳山詳直が建てた「芸術立国の碑」があります。
宇宙の神秘に平伏せ 
地球の偉大さに畏れを抱け
生きとし生ける命を尊べ
人としての土台が形成される幼児期に、この自然に恵まれた環境で、アートやデザインに触れ、多くの人との関わりを持ちながら、子どもの未来を創りたいという願いが「こども芸術大学」という名前に込められています。

あゆみ

社会の子育て環境の変化に伴い、平成29年からは多様な家庭環境の子どもたちが通うことができる幼保連携型認定こども園として再スタートしました。1歳から5歳までの子どもたちが通っています。

こども芸術大学設立の理念

「母なる大地の回復を願って
永い人類史の中で人類をあたたかく育んできた、
命あふれる大地、豊穣の海、澄み切った大気。
それら地球の母性に大きく抱かれて、
人類は世代から世代へと生の営みを紡いできました。
しかし、いつしか人類は近代文明の申し子である果てしない欲望の虜となり、
やがて自らを育み育ててきた「母なる大地」を傷つけ、破壊し尽しています。
いかにして新しい生命に対する深い愛情を取り戻し、
私たちの心の中に「母なる大地」を回復するか。
人類の未来はこの一点にかかっているのです。」

東北芸術工科大学の沿革

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